国家レジリエンス研究推進センター

活動報告

  • 2021.03.05NR5防災科学技術研究所令和2年度成果発表会「来るべき国難級災害に備えて」で講演

    2021年2月10日(水)に東京国際フォーラムで防災科研令和2年度成果発表会が開催され、国家レジリエンス研究推進センターからはテーマ5の清水慎吾研究統括が、第1部「ぜひ使ってほしい、防災科研の新たな情報プロダクツ」に登壇しました。
    清水研究統括は「災害発生が迫った線状降水帯を予測 ~直前避難の実現を目指す実証実験~」と題して、近年多発している線状降水帯による河川氾濫や土砂災害等の深刻な被害から「逃げ遅れ」を防ぎ、被害を軽減するためにSIPで開発している予測システムの概要を紹介し、令和元年の佐賀豪雨や令和2年7月豪雨の事例において、線状降水帯の発生可能性の高い地域を半日前に予測し、雨量予測情報も加えて2時間前に避難エリアを絞り込むという予測技術の有効性を紹介しました。
    質疑応答の際には、林春男理事長から平成26年8月豪雨で線状降水帯が夜中に発生した例が話題に上り、日暮れまでに安全確保行動が完了するよう、16時までに避難の意思決定を支援することを目指して努力しているとの補足説明がありました。
    また、昨年度に引き続き特別ゲストコメンテーターとしてお迎えした池上彰氏から、一般から寄せられた質問を交えながら「台風のような予測ができるようになるか」「スマホのアプリなどで見られるようになるか」などのポイントを押さえた質問があり、最後に「いろいろな取組がよくわかった」と評価をいただきました。

    防災科研令和2年度成果発表会

    • 写真1 会場の様子

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      写真2 講演する清水研究統括

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