イベント
雪の講演会「青森県の大雪災害の実態と今後の冬にむけて」
2024 / 2025年冬季は、青森県津軽地方を中心に記録的な大雪となり、弘前では1982年観測開始以来の最大積雪深160cmを記録しました。これに伴い、青森県では人的被害181名、住家被害144件、非住家被害409件となり、農業関係の被害額は約215億円(うちリンゴの枝折れ被害だけで過去最高額の約203億円)にのぼりました。12月下旬から湿った重い雪が降り積もり、あるいは着雪・冠雪して倒木・枝折れが生じ、道路や鉄道の交通障害が多発しました。本講演会では、昨冬の大雪災害の実態を振り返り、変容する雪氷災害に適応するためにどのように備えるべきか、科学的なデータや最新の情報を基に考えます。
- 開催日時
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令和7年12月1日(月) 18時開始 20時終了予定(開場 17時30分)
- 会場
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弘前市民文化交流館ホール(青森県弘前市駅前町9-20ヒロロ4F)
- 主催
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防災科学技術研究所、弘前大学
- 共催
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東北大学
- 後援
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青森県、弘前市、日本雪氷学会東北支部、日本雪工学会北東北支部
プログラム
- 開会挨拶 (18時~18時10分)
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飯塚 聡(防災科学技術研究所 極端気象災害研究領域 研究領域長)
江川新一(東北大学 災害科学国際研究所 研究所長補佐) - 第一部 講演 (18時10分~18時50分)
「2024 / 2025年冬の青森県の大雪災害の実態」 -
大雪をもたらした気象環境場
石田祐宣(弘前大学 大学院理工学研究科 准教授)
青森県津軽地方における積雪調査結果
荒川逸人(防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター 特別研究員)
雪害時の文化遺産保全と地理空間情報の活用
蝦名裕一(東北大学 災害科学国際研究所 准教授)
令和6年12月からの豪雪によるりんご被害の状況
工藤秀樹(青森県 農林水産部りんご果樹課 総括主幹) - 第二部 パネルディスカッション(19時~19時50分)
「変容する雪氷災害に適応するために」 -
【話題提供】
将来の降雪はどのように変化するか
山崎 剛(東北大学 大学院理学研究科 教授)
持続可能な除排雪体制の構築にむけて~青森ゆきみちDX~
鈴木英宗(青森県 県土整備部道路課 課長)
【討論】
コーディネーター
中村一樹(防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター センター長)
パネラー
石田祐宣(弘前大学 大学院理工学研究科 准教授)
山口 悟(防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター 上席研究員)
山崎 剛(東北大学 大学院理学研究科 教授)
鈴木英宗(青森県 県土木整備部道路課 課長)
- 閉会挨拶 (19時55分ー20時)
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金本俊幾(弘前大学 大学院理工学研究科 研究科長)
お申し込み(参加無料)
講演会のご参加は無料ですが、お申し込みが必要です。
下記リンクよりお申し込みください。
申込みフォーム (https://www17.webcas.net/form/pub/bosai/snow)
申込締切 2025年11月27日(木)
※ご参加は無料ですが、定員150名に達しましたら締め切りとさせていただきます。
- お問い合わせ
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- 防災科学技術研究所 極端気象災害研究領域 雪氷防災研究センター
- 住所 新潟県長岡市栖吉町前山187-16
電話 0258-35-7520
本講演会では、2025年5月30日に締結された「青森県と弘前大学および防災科学技術研究所の包括的連携協力に関する協定」に基づく研究と、東北大学ー防災科学技術研究所マッチング研究支援事業採択課題「気候変動による雪の質の変化に関する情報創出と利活用に関する研究」の成果の一部を発表します。


