雪氷防災実験棟
雪氷防災実験棟とは
雪氷防災実験棟は、雪氷圏に起こる様々な現象を実験室レベルで再現できる世界最大規模の施設です。特に、天然の雪に近い結晶形の雪を降らす装置を備えたものとしては、世界唯一のものです。夏でも天然と同様の積雪を作製し、それが人工的に制御された環境によってどのように変化するかを追跡することが可能です。したがって、自然現象が起こるのを待つことなく、任意の実験計画に基づく効率的な研究が行えます。
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(降雨・日射・風洞装置の紹介は3分21秒から)
研究目的
- 雪氷災害のプロセスを低温実験室で再現し、災害発生のメカニズムを解明すること。
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雪氷圏におこる雪氷現象を低温実験室で再現し、雪氷が地球規模の気候変動に果たす役割を解明すること。
研究対象
本施設の低温実験室で、気温、湿度はもちろん、降雪、降雨、日射および風速を制御することにより、次のような研究が行われます。
- 積雪が気温や日射などの環境によってどう変化するか。
- 雪が風に吹き飛ばされて地吹雪に発達するまでの過程はどうか。
- 斜面の積雪が移動して雪崩の発生にいたるまでのメカニズムはどうか。
- 風の中で雪が建物の上や周りにどう積もるか。
さらに詳しい解説は以下のページを参照ください
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雪氷防災実験棟利用について
雪氷防災実験棟は共同利用施設です。外部の方も共同研究や施設貸与などにより利用が可能です。
- 年度末に次年度の利用募集を行います。
- 募集は本Webサイトでもお知らせを掲載します(2月上旬頃)。
- 応募された研究課題は運用委員会において採択が審査されます。
- 採択された研究課題の実施については、担当研究者の他、専属オペレーターと技術員がサポートします。
お問い合わせ
雪氷防災実験棟運用委員会事務局 冨樫数馬 ktogashi◎bosai.go.jp(◎を@に変えてご利用ください)
またはTEL 0233-22-7550(代表)まで。