雪氷防災研究センター(長岡)

低温室

  • 低温室はA室からF室まであり、各種実験目的に応じて使い分けられています。

積雪・気象観測露場

  • 気象観測センサーは露場(ろじょう)と呼ばれる、周囲に建物や樹木など障害物の影響がが少ない場所に設置しています。これにより、安定した環境で観測を行うことが可能になります。気象測器の説明は「積雪気象観測センサーの紹介」をご覧ください。
    露場では定期的に積雪断面観測も実施しています。

二重柵基準降水量計(DFIR)

  • 降水量計を用いた降雪の量の測定で風の影響を無視することはできません。軽い雪は風に飛ばされやすく、降水量計に捕捉される量が減るためです。二重柵基準降水量計(DFIR:Double Fence Intercomparison Reference)は、大小二重に設置された八角形の防風柵の中央に重量式と呼ばれる分解能の高い降水量計を設置し、このような誤差を大幅に減らしています。このDFIRは国連の世界気象機関で降水量測定の基準として大きさなどが決められています雪氷研ではDFIRの外に観測機器を設置して比較が行えるようになっています。

    DIIR全景

斜面積雪実験施設

  • 斜面積雪による雪害防止び研究のために構内に造成されています。

レーダー観測施設

  • 雪観測用MP2気象レーダー

    多相降水(MP2)レーダーと名付けたこの気象レーダーは、通常の気象レーダーの上位互換となる性能を持つ研究用気象レーダーで、写真中央のパラボラの3次元走査による観測を行います。パラボラに直接カバーがついている形状で機械式回転を行うので、全方位で均質な観測を行えるのが特徴です。このレーダーを用いて降雪粒子の種類別降水強度推定式を求めています。

    パラボラ(中央)とシェルター(右)

降雪粒子観測施設