研究集会・ワークショップ
ワークショップ『降雪に関するレーダーと数値モデルによる研究(第10回)』
「メソ降雪系と降雪粒子の特性 -降雪分布を正確に知るために-」
- 開催日時
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2012年3月8日(木曜) 13時15分~17時10分
2012年3月9日(金曜) 9時10分~11時40分 - 開催場所
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国立研究開発法人 防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター 大会議室
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主旨
昨冬、今冬と2年連続の大雪となった。21世紀に入り、極端な大雪となる冬が目立ってきているが、その中でも特に集中した豪雪となる地域が必ずあり、そこで雪氷災害が多発する。雪氷災害を正確に予測するためには、降雪の量と質、すなわち雪片か霰か、また乾雪か湿雪かを知る必要があるが、その定量的な理解は未開拓に近い分野と言って良い。メソ降雪系の構造・発達と降雪粒子の特性は不可分なものと考えられ、これらについて議論をすることにより、降雪分布形成についての理解と予測の進展につなげたい。
プログラム
3月8日(木曜)
セッション1:降雪粒子とQPE / 13時20分〜17時10分
竹内裕人・*篠田太郎・大東忠保・久保 守・村本健一郎・坪木和久・上田 博
「北陸地方で観測された偏波パラメータと地上における固体降水粒子の特性との比較」
Roh Woosub(東京大学大気 海洋研究所)
「Impact of snow size distribution parameters on vertical properties of cloud clusters in a cloud resolving simulation using satellite simulators」
尾上万里子(名古屋大学 地球水循環研究センター)
「Xバンド偏波レーダーおよび雲粒子ゾンデを用いた梅雨期沖縄域における層状性降水域の氷粒子観測」
本吉弘岐(防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター)
「MRRと降雪粒子比較」
三隅良平(防災科学技術研究所 水・土砂防災研究ユニット)
「雪片の含水率観測とモデル化」
板戸昌子(長岡技術科学大学 環境・建設系)
「冬季山岳域のレーダー降水量をマイクロ波減衰の水平分布で補正する手法に関する研究」
幾田泰酵(気象庁 予報部 数値予報課)
「レーダーシミュレーター最新or同化の話(仮)」
討論
3月9日(金曜)
セッション2:降雪系の特性 / 9時10分〜11時40分
佐々木佳明(秋田県立大学 生物資源科学部)
「秋田のレーダー観測」
小林正男(気象庁 新潟地方気象台)
「柏崎から入広瀬にかけての線状エコーによる降雪」
荒木健太郎(気象庁 銚子地方気象台)
「冬季日本海で発生する渦状擾乱の発達過程 -下部境界の影響の評価-」
渡邉俊一(東京大学大学院 理学系研究科)
「JPCZに伴う渦に関するNHMのシミュレーション解析」
加藤輝之(気象庁 予報部 数値予報課)
「雲解像モデルが表現する日本海上の対流混合層の構造」
討論
積雪2mでも稼働する雪氷防災研究センターの観測施設見学(希望者:事前申し込み不要) / 12時〜12時30分
山古志・十日町試験地見学会 / 12時30分
■定員 11名 自前の車でついてくる方は無制限
■日程
9日 12:30 雪氷研出発
15:30 昼食後、山古志経由十日町試験地到着(予定)
十日町試験地および雪氷研設置の降雪粒子観測点見学
16:30 十日町試験地発
→ 長岡帰りコース
18:00 長岡駅着
→ 十日町駅コース
16:45 十日町駅着
※十日町駅からはほくほく線で東京方面へ帰れます。
→ 宿泊コース
17:00 民宿もしくは貸民家着
■費用
移動は雪氷研の観測車を使用します。
傷害保険はありません。
- ご注意
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会場には食堂・売店・自動販売機がございません。また近くにもお店がありませんので、昼食はあらかじめ各自でご用意いただきますようお願いいたします。なお、飲み物につきましては、会場にて多少のご用意(コーヒー・紅茶・お茶)がございますのでご利用ください。
- お問い合わせ
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国立研究開発法人 防災科学技術研究所雪氷防災研究センター
住所 〒940-0821 新潟県長岡市栖吉町前山187-16