屋根雪事故を防ぐための注意点
大雪時には、雪おろしや家の周囲の除雪に伴う事故が増える傾向にあります。事故を未然に防ぐために以下の注意点があげられます。
屋根から落ちないように注意
屋根の上での雪下ろしは高所作業にあたり大変危険な作業です。高さ10mの所から固い路面に落下した場合は、無防備のまま時速約50kmで壁に衝突したのと同じ衝撃があります。ヘルメットや命綱を装着して十分気をつけて行いましょう。また、雪と一緒に屋根から落ちないように注意しましょう。一緒に落ちると雪に埋まってしまう場合があり、次項(落雪にぶつかったり埋まったりしないように注意)と同じような危険があります。
近年建てられた住宅や建物の屋根は、新素材の使用により昔よりも滑りやすくなっている場合があります。また、屋内の暖房の状況によっては屋根雪がとけて、予想以上に屋根が滑りやすくなる場合がありますので、注意が必要です。
落雪にぶつかったり埋まったりしないように注意
屋根から落ちた雪に人がぶつかると、骨折などの重傷を負う危険性があります。軒先からせり出した雪の塊(雪庇)が落ちた場合も同様です。特に、気温が上昇した時や雨が降った時は、屋根が滑りやすく雪が崩れやすくなるので雪が落下する危険性が高まります。
落ちてきた雪が軟らかくても全身が埋まってしまうと身動きが取れなくなり、窒息や低体温症の危険性があります。
雪が積もった屋根の軒下付近にはなるべく近づかず、建物の出入りや除雪作業のためにどうしても必要な場合は、落雪の危険がないか十分に注意してから行いましょう。
住宅や建物の持ち主は、屋根からの落雪が敷地外へ飛び出すのを防ぐ柵を設置したり、落雪が到達する可能性のある範囲の立ち入りを制限したりして事故を防ぐようにしましょう。また、出入口付近の屋根の雪や雪庇は早めに処理するなどの適切な対応を行い、安全に心がけましょう。。
屋根雪(雪庇)の落下動画(2022年12月21日長岡にて撮影)