評価結果報告書(別紙1)
研究課題名:風水害防災情報支援システムの開発
評価委員会委員長名:廣井 脩 作成年月日:平成13年9月3日
評価の視点 | 評価結果 |
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[研究目的と目標] 問題意識の明確さ 研究目標の妥当性 研究課題の独創性 |
本研究の問題意識は明確であり、研究目標の妥当性にも問題はない。また、研究開発課題のうち、災害体験システムとサイバー空間システムは独創性があるので、この2つのサブテーマに力を入れていただきたい。 |
[社会的背景] 必要性及び緊急性 国の研究計画との関連 独法人が実施する意義 |
最近、都市水害が頻発し、その防災が喫緊の課題になっている現在、本研究課題は緊急に実施して、成果をあげる必要がある。但し、動的情報システムは、既にいろいろな機関で開発を行っているので、調整を図りながら進めてもらいたい。国の機関が研究者を糾合して行う研究も大事であるが、組織的なまとまりと連携をもっている独立行政法人の研究者集団が実施することは極めて効率的である。 |
[研究構成と内容] サブテーマ設定の妥当性 アプローチの妥当性 研究ポテンシャル |
研究課題を3つに分けたサブテーマの設定は適切である。また、互いの相互連関を重視し、かつ研究者の個別能力を勘案したアプローチも妥当である。IT技術のみに依存することなく、地域に残っている伝承や被災者の体験をも発掘し、それを研究に取り込めばポテンシャルはさらに向上するであろう。 |
[研究計画と予算] 年次計画の妥当性 資金規模の妥当性 |
年次計画も資金規模も妥当と思われる。 |
[研究実施体制] 実施体制の妥当性 |
研究を実施する研究者の数は相対的に少なく、これだけの人数で十分な成果があげられるかどうかに若干の不安がある。本研究は、工学的観点からのソフト研究といえるが、人文社会系の研究者からなるアドバイザリー・グループをつくり、研究の節目節目でアドバイスを受けるなどの体制が必要ではないか。 |
[期待される効果] 期待される効果 成果の反映方法 関連分野への波及効果 |
本研究は、大学で行う基礎研究と違って実用化を意図した研究であるが、市町村が容易にその成果を活用できるような方策を積極的に考えていただきたい。その際、ホームページなどを活用して、わかりやすい解説などを付加することが不可欠である。なお、本研究の成果は、都市水害にとどまらず土砂災害や津波、高潮などの災害にも適用可能と思われ、波及効果が期待できる。 |
[その他] | 研究開発課題の評価は、事前評価と事後評価の2回であるが、中間評価を行わせていただきたい。 |
[総合評価]
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