お知らせ
東京消防庁から感謝状をいただきました
地震・火山防災研究ユニットの久保智弘特別研究員が、東京消防庁より感謝状をいただきました。

久保智弘特別研究員は、平成27年11月12日に開催された臨港消防署主催の「ふれあい防火防災のつどい」において、「安心安全な地域のために-震災時等における地域防災対策、災害時対応について-」と題した講演をおこないました。
このイベントは、防火防災に関する意識や防災行動力を高めることにより、火災の発生を防ぎ、万一発生した場合にも被害を最小限にとどめ、火災から尊い命と貴重な財産を守ることを目的として、秋の火災予防運動に伴って開催されたものです。
久保智弘特別研究員の講演が、地域住民の防火防災意識の高揚に大きく寄与したとして、感謝状が授与されました。
なお、この講演会は「晴海アイランドトリトンスクエア 拡大共同防火防災管理協議会」と「防火防災のつどい」との共催で行われました。
コメント


私は、以前勤めていたリスクコンサルティング会社での経験を活かし、前職の工学院大学で防災・減災に関する教育・研究活動を行ってきました。東日本大震災では首都圏の多くの高層建築内や帰宅困難者などの対応において課題が浮き彫りになり、晴海トリトンスクエアでも同様に震災対応について課題が浮き彫りとなりました。そこで、2011年秋から中央区の晴海アイランドトリトンスクエアのエリアマネジメント会社である晴海コーポレーションが中心となり、街区内の建物管理者や施設関係者等による震災対策検討会を設置し、現在私はその検討会に有識者として参加させていただいております。この検討会では、これまで被災地見学や図上演習、講習会などを行い、さらに災害時の初動対応で重要となる建物内の被害情報収集などの訓練を行い、システムやマニュアルだけではなく組織として街区が一体となった震災対策に向けた活動にご協力させていただいております。この度「ふれあい防火防災のつどい」で講演させていただいた経緯は、その検討会の繋がりでご紹介いただき、講師として講演をさせていただきました。
私はこれまで工学院大学で建築学部まちづくり学科の先生方とご一緒に超高層建築の防災に加えて、地域防災にも携わらせていただいたことから、今回の講演では、臨港消防署管内は、これまでの人々が集う地域と2020年に向けて大きく開発が進み多くの超高層建築が集う地域の2つの側面を持つ地域であることから、震災時に重要となる自助・共助について地域と超高層建築のそれぞれの面での防災・減災について、これまでの研究成果などを織り交ぜて講演させていただきました。
最後に今回感謝状をいただけたのは、工学院大学でご一緒させていただいた先生方と震災対策検討会でご一緒させていただいている街区の皆様のおかげです。また、今回の講演が、皆様の防災・減災の取組みの一助となれば幸いです。