SIP4Dが2021 R&D 100 Awardsを受賞しました
SIP4Dが2021 R&D 100 Awardsを受賞しました
防災科研と株式会社日立製作所が共同で研究開発を進めてきた、SIP4D(基盤的防災情報流通ネットワーク)が2021 R&D 100 Awardsを受賞しました。

R&D 100 Awardsは、米国のR&D Magazine社が主催する科学技術における国際的に権威ある賞のひとつで、技術的に重要な実用化された新たな製品、技術、および材料を表彰するものです。1963年に創設されたこの賞は「イノベーションのアカデミー賞」とも言われており、受賞した100件の製品や技術は、今後、産業界に変革をもたらし、より良い世界の実現に貢献することが期待されています。
受賞コメント(総合防災情報センター 臼田裕一郎センター長)
2014年に内閣府SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の一環として研究開発を開始して以降、毎年発生する自然災害に対応するために、開発途中でも現場に適用し、災害応急対応を行う組織の方々から評価と鼓舞激励を頂きながら、段階的・継続的に向上を図ってきた結果、このような国際的な賞を頂だけたこと、大変うれしく思います。SIP4Dに関わってくださった皆様に感謝申し上げます。
今回の受賞は、SIP4Dに実装している情報共有の効率を最大化する仲介型変換機能、および情報共有の効果を最大化する論理統合機能といったコア技術と、これにより災害応急対応を行う組織間での状況認識の統一を図るべく、数々の実災害に投入され、実績を上げていることが評価されたと考えています。
これからもさらなる研究開発と社会実装を推進し、我が国および世界のレジリエンス向上に貢献していきたいと思います。


関連情報
- 2021 R&D 100 Awards受賞ニュース
- R&D 100 Awardsについて
- SIP4D情報公開サイト (基盤的防災情報流通ネットワーク)
SIP4Dは、災害対応に必要な情報を多様な情報源から収集し、関係機関が適切に共有できるよう利活用しやすい形式に変換して迅速に提供するシステムで、平成28年の熊本地震におけるプロトタイプの投入・検証以降、平成30年7月豪雨や令和元年東日本台風(台風第19号)など、様々な災害現場において活用されています。