ICoE-COHERENCE JAPAN
about

国際的な災害リスク統合研究を機動的に推進する

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ICoE-Coherenceのロゴ

Oの文字を中心にした繋がりは活動におけるグローバルな「協調・融合・調和」を表現します。また、青はSDGs目標17番のパートナーシップを、緑は気候変動適応、灰色は災害リスク低減を表現しています。

現在、世界には18のIRDR ICoE(International Centre of Excellence)が設立され、IRDRのミッションを実現するために災害リスクに関する統合的研究を行い、地域間やグローバル規模での協力を行っています。

JHoPは、International Science Council(ISC)とUN Office for Disaster Risk Reduction (UNDRR)が推進するIRDR(Integrated Research on Disaster Risk)の枠組下で海外組織と連携して国際的な災害リスク統合研究を機動的に推進する日本の研究拠点として、2021年に世界で18番目となるICoE(International Center of Excellence)を設立し、ICoE-Coherenceと命名しました。Coherenceは2015年に国連で承認された国際的な枠組である『仙台防災枠組2015-2030』、『持続可能な開発のための2030アジェンダ・SDGs』、(気候変動問題に関する)『パリ協定』の統合的推進(coherence)を目指すことに由来しています。

正式名称
IRDR ICoE for Coherence among Disaster Risk Reduction, Climate Change Adaptation, and Sustainable Development (略称 IRDR ICoE-Coherence)

ICoE- Coherenceの位置付

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ICoE-CoherenceはJHoPを活動基盤として、レジリエンスの総合的な向上をめざして、災害リスクの軽減と持続可能な開発や気候変動という相互に関連する3つの社会課題の解決の統合的推進を国際的に展開し、戦略的提言、防災の標準化、人材育成、国際パートナーシップの4つを柱とする戦略に基づき活動を進めています。またその活動成果をIRDRコミュニティと共有するため、各国のICoEとの連携を強化するとともに、IRDR Conference他の国際会議での発信を強化しています。

防災×気候変動適応×SDGsのCoherenceには関連分野の“知の統合“が必要

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ホスト研究機関(Host Institution)は防災科研で、JHoPの寶 馨 代表がChairをつとめ、防災減災連携研究ハブの参画機関との密接な協働・連携により運営しています。

国際的な活動1activity 1

International Advisory Board (IAB)の設置

ICoE-Coherenceは日本と世界各地域の研究機関、大学、民間企業、国連機関、NGO など災害リスク軽減に関連する幅広い分野の専門家から構成される諮問機関International Advisory Board(IAB)を設けています。IABメンバーを招へいしてICoE-Coherence メンバーとのIAB会議を開催し、防災における世界的な課題解決を目指し、ICoE-Coherenceの課題達成に向けた議論を行っています。

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2024年11月 IAB会議(ハイブリッド開催)

主な活動実績

2021年12月:ICoE-Coherence設立後、初めての本格的な海外ICoEとの協力イベントとして、アジア地域を中心に36名の若手研究者が参加するAI-KBA(Advance Institute on Knowledge based Action) 2021を共催しました。台湾側のオーガナイザーはICoE-TaipeiとNCDR(National Science and Technology Center for Disaster Reduction)、スポンサーはAcademia Sinicaでこれらの機関とは、現在も密接な協力を継続しています。

2023年9月:国際シンポジウム「持続可能な社会のための科学と技術に関する国際会議2023-壊滅的災害に対してレジリエントで持続可能な社会への変革」をIRDRのプレセッションと位置づけ、IRDRコミュニティと共有しました。

2024年10月:マニラで開催されたアジア太平洋防災閣僚会議(APMCDRR)で東北大学との共催により、パートナーイベントを開催しました。” Role of Science, Technology, and Innovation in the All-hazards Approach” をテーマとして、アジア・太平洋地域での防災力をどのように向上させるかについてセッション行いました。

2024年10月:IRDR International Conferenceにおいて、”Exploring Science & Technology for Building Community Resilience and Sustainability Beyond Catastrophic Disasters in Asia-Pacific Region“ をテーマとするセッションをニュージーランドのICoE-CRと共催しました。このセッションでは2023年の日本学術会議提言「壊滅的災害を乗り越えるためのレジリエンス確保のあり方」の展開とコミュニティ防災のあり方についてIRDRコミュニティと共有しました。