参画機関

東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター

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東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター(CIDIR)は、1970年代からの東京大学における地震研究所と新聞研究所との共同研究などの流れを汲み、2008年4月に東京大学の大学院情報学環、地震研究所、生産技術研究所が連携し、情報を核に防災に貢献するために設立された文理融合の災害情報を研究する機関です。

地震・津波・火山・台風・集中豪雨・原子力災害などの災害による被害を軽減する上で、地域の危険度の判定や周知、事前の予測、災害からの避難、安否確認、復旧・復興の体制作りなどにおいて、情報の果たす役割は大変重要です。CIDIは設立以来、行政、マスコミ、企業、NPOなどの多くの関係者のご協力を得て、災害・防災の全学の研究推進のハブになることを目指して、研究と教育活動を展開してきました。

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2020年からは全学の教育・研究を連環させる情報学環・学際情報学府の理念に照らし、CIDIRの母体となった新聞研究所以来の災害情報研究の蓄積を踏まえ、地震研究所及び生産技術研究所との連携をさらに強化しています。学内外の研究機関とともに、大規模災害の軽減に資する総合的な「災害情報研究」を領域として確立します。

そこで、CIDIR2.0として、「総合的な災害情報研究の発展による被害軽減とより良い復興への貢献」を目標に、下記のミッションを掲げています。
ミッション1:不確実性の高い災害事象の評価(Risk Assessment:リスク評価)と災害対応(Risk Management:リスク管理)の橋渡し
ミッション2:緊急時における災害情報の有効活用と災害文化の醸成を両輪とした総合的な防災情報教育の構築
ミッション3:大学をフィールドとし、あらゆる組織に応用可能な事業継続・防災の推進
ミッション4:災害・防災にかかわる学内外の研究機関、研究者、メディア・実務者を繋ぐネットワークのハブ機能の展開

これらの実施にあたっては、「先端研究の推進」、「教育への貢献」、「災害関連情報の配信」、「ネットワークの構築」の4つの視点を重視して、活動を推進しています。

さらに、2021年2月には、CIDIR設立時の3部局に加え、医学部附属病院、工学系研究科、農学生命科学研究科、アイソトープ総合センターを合わせた7部局による「東京大学災害・復興知連携研究機構」を発足させ、さらに多分野を連携した活動を進めています。

教育に関しては、CIDIRに所属する教員は、研究センターでの研究活動に加え、学際情報学府を中心に教育活動も行っています。教養学部(1~2年生)、情報学環教育部(2~4年生向けの学部レベルの教育を行う課程)、学際情報学府(修士・博士)、工学部社会基盤学科(3~4年生)、工学系研究科社会基盤学専攻(修士・博士)などで講義も行っています。また、大学院学際情報学府(社会情報学コース、総合分析情報学コース、先端表現情報学コース)に所属する大学院生、大学院工学系研究科社会基盤学専攻に所属する大学院生の研究指導も行っています。なおCIDIRに所属する教員を指導教官にする大学院生には社会人も多く、リカレント教育にも積極的に取組んでいます。

  • 東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター 〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
  • http://cidir.iii.u-tokyo.ac.jp/