参画機関

京都大学学際融合教育研究推進センター 水・エネルギー・災害研究教育ユネスコチェアユニット

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1. 京都大学ユネスコチェアWENDIのポリシー

水・エネルギー・災害研究に関する京都大学ユネスコチェアWENDI(UNESCO Chair on Water, Energy and Disaster Management for Sustainable Development, WENDI)は、現代社会が直面する様々な課題の解決に取り組む知識・技術・広い視野を備えた人材を育成することを目的としています。学生の自主的な学びを尊重しつつ、学問分野の垣根を越えた新たな学際的な高等教育における持続可能開発教育・研究(Higher Education and Research for Sustainable Development, HESD)の質が保証されたプログラムを提供すること、国連・国際機関、ユネスコチェアやユネスコセンター、政府機関、大学・研究機関および民間組織の卓越した研究者・教員と協働することによりSDGsの達成およびレジリエントな社会の構築に貢献することを基本方針としています。京都大学大学院総合生存学館、工学研究科、エネルギー科学研究科、農学研究科、防災研究所、エネルギー理工学研究所、フィールド科学教育研究センターが協力し、2018年度に京都大学ユネスコチェアWENDIを設立しました。

2. 京都大学ユネスコチェアWENDIの概要

ユネスコチェアWENDIは、水・エネルギー・災害管理に関する分野、それらの関連分野(生物資源・生態系、森里海を含む河川流域、レジリエントな社会、気候変動、データ科学)の京都大学内および世界のパートナー機関と連携をとりながら、研究実施、知識移転、能力育成のために多分野にまたがる包括的なアプローチを推進することを目指します。そのため、総合的で超学際的な高等教育レベルでの持続可能開発教育(HESD)を実践し「HESD京大モデル」を確立するとともに、ジオパーク、エコパーク(生物圏保存地域)、世界文化・自然遺産と京都大学が有する国内外の研究拠点を教育研究の現場として活用するユニークな国際共同研究を実施します。

こうした目的を達成するために、WENDIは、京都大学の学生や途上国からの実務家を対象とした教育・研修プログラムを構築し、関連する教育研修教材を整えて、ユネスコ政府間水文学計画(UNESCO Intergovernmental Hydrological Programme, IHP)、特にアジア太平洋地域のユネスコIHP地域運営委員会の活動、さらには、ユネスコ人間と生物圏計画(MAB)、国際地質科学ジオパーク計画(IGGP)の活動に貢献します。また、IHPの国際的なイニシアティブとも連携して、気候変動を含む世界のグローバルリスクをモニタリングし、評価、予測、管理する新しい理論や技術の開発を推進します。さらに、上述した教育研究活動に不可欠なデータ科学の分野にも貢献していきたいと考えています。

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図 京都大学ユネスコチェアWENDIの目的と目標・必要性・重要性

  • 京都大学学際融合教育研究推進センター 水・エネルギー・災害研究教育ユネスコチェアユニット
  • https://wendi.kyoto-u.ac.jp/