国立研究開発法人土木研究所　水災害・リスクマネジメント国際センター

ICHARMの使命は、世界から、国、地域レベルで水関連災害（洪水、渇水、地すべり、土石流、津波、高潮、水質汚濁、雪氷災害）とそれらのリスクマネジメントに携わる政府とあらゆる関係者を支援するために、自然、社会現象の観測、分析、手法・手段（水災害のハザード解析や脆弱性把握などリスク評価）の研究開発、能力育成、情報ネットワークの構築を通じて、水関連災害・リスクマネジメントの世界的な中核的研究拠点としての役割を果たすことです。

研究開発分野では、水災害ハザード、リスクの両面におけるデータの収集から、社会・経済面を含めたリスク評価やリスクの変化予測、さらには実践策の検討や実行を支援する一連の研究を高度化するとともに、関連分野との連携をはかり、End to End（データの取得から、自然現象の解明・評価・予測、社会・経済への影響評価までの一気通貫の研究）の研究を推進します。

能力育成分野では、水災害ハザード、リスク分野の科学知を習得し、創出し、現場の問題事象に即した問題解決能力やステークホルダーの利害関係の調整能力を養う大学院教育を行うとともに、水災害のレジリエンスと持続可能性の向上に関わる取り組みを統合的な科学知に基づいて助言するファシリテータを育成します。

情報ネットワーク分野では、2030アジェンダ、国連仙台防災枠組、UNESCO国際水文計画（IHP-IX）、「流域治水」において、水災害のレジリエンスと持続可能性の課題を見える化します。また国際洪水イニシアティブ（IFI）等、国際協力の枠組み等を活用することにより、研究分野、能力育成分野と統合・連携した活動を推進します。

• 国立研究開発法人 土木研究所(PWRI) 水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM) 〒305-8516　つくば市南原1-6
• https://www.pwri.go.jp/icharm/index_j.html