お知らせ
IRDR(災害リスク統合研究)2021国際会議とプレセッションが開催されました
5月20日IRDR(Integrated Research on Disaster Risk) 2021国際会議のプレセッションがIRDR日本国内委員会の主催で開催され防災科学技術研究所の林春男理事長が委員長として議長を務めました。林理事長は6月9日のオンライン国際会議で日本国内委員会を代表して報告を実施し、プレセッションのテーマ“Promoting Coherence among Disaster Risk Reduction, Climate Change Adaptation, and Sustainable Development by Establishing an “Online Synthesis System (OSS)” and Fostering “Facilitators” using OSS”を今後の防災研究の指針となるGlobal Research Agendaとして提案しました。
プレセッション概要
開会の辞で林理事長は今後30年以内に想定される国難災害に対処できるレジリエンスを実現する手段として、多分野を統合した科学的情報・知識のベースとなるオンライン・シンセシス・システム(OSS)の確立とOSSを活用して現場で問題解決にあたるファシリテーターの重要性を強調しました。
次に水鳥真美・国連防災機関代表が基調講演でプレセッション・テーマへの支持を表明され、続いて国内委員会メンバーによりOSSとファシリテーターについてのプレゼンテーションが行われました。その後IRDR関係者・専門家によるパネルディスカッションが行われ、OSSとファシリテーターの活用は新たな複合的、連鎖的、システミックなリスクへの対処に重要な役割を果たすと結論づけました。日本国内委員会は、より世界的な規模での課題推進のためにIRDR日本ICoE(International Center of Excellence)の設立を提案し、プレセッションを閉会しました。
プレゼンテーション他のスライド(英語版)
下記のプレゼンテーション他のスライド(英語)は防災科研Webサイト英語版ページに掲載しています。
- 開会の辞:林 春男
日本学術会議IRDR分科会長、防災科研理事長 - OSSの概念と適用:小池 俊雄
日本学術会議国際委員会副委員長、土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)センター長 - ファシリテーターの育成:田村 圭子
日本学術会議土木工学・建築学委員会IRDR分科会幹事;新潟大学危機管理本部教授 - OSSとファシリテーター・ミャンマーでのケーススタディ:川崎 昭如
日本学術会議土木工学・建築学委員会IRDR分科会幹事、東京大学未来ビジョン研究センター グローバル・コモンズ・センター 特任教授 - パネルディスカッション:寶 馨
IRDR分科会副委員長、京都大学大学院総合生存学館(思修館)教授