受賞一覧
寒地技術シンポジウム 寒地技術賞(学術部門)を受賞しました
雪氷防災研究センターの中村一樹センター長が、第38回寒地技術シンポジウムにおいて寒地技術賞(学術部門)を受賞しましたのでお知らせいたします。
本賞は、寒地技術シンポジウムの主催者である一般社団法人北海道開発技術センターにより、前回の寒地技術シンポジウムで発表された論文の中から寒地技術の向上に著しく寄与するものに授与される賞です。

表彰状と表彰楯を持つ中村一樹センター長
表彰式は、2022年11月30日に札幌で開催された第38回寒地技術シンポジウムにて行われました。
受賞論文
低気圧性降雪による表層雪崩危険度予測システムの改良
受賞理由
第37回寒地技術シンポジウムにおいて中村が発表した論文「低気圧性降雪による表層雪崩危険度予測システムの改良」が、寒地技術の向上に著しく寄与するものと判断されました。

表彰状

表彰楯
受賞コメント
私の論文を評価して頂き、栄えある賞を頂いたことを大変嬉しく思います。
本論文は、表層雪崩のうち予測が困難であった低気圧の降雪の形状が原因となる表層雪崩の危険度の可視化に取り組んだ研究に関するものです。
2014年2月の関東甲信地方の大雪時に発生した多くの雪崩や2017年3月に那須岳で起こった雪崩の現場を目の当たりにするうちに、地図上での危険度の可視化の重要性を痛感しました。そこで、雪崩の現場で弱い層や崩れやすい層を形成する雪結晶の形状を調査して気象データと共に解析し、雪崩危険度予測システムを開発しました。
今後も雪氷災害の予防に貢献できるよう、より一層研究活動に尽力してまいります。