受賞一覧
PHASEFREE AWARD 2023 Audience(アイデア部門)を受賞しました
防災科研がシャープ株式会社とともに災害時の利活用を研究している発話機能付きAIoT家電が、「PHASEFREE AWARD 2023 Audience(アイデア部門)」を受賞しましたのでお知らせいたします。
「PHASEFREE AWARD(フェーズフリーアワード)」は、一般社団法人フェーズフリー協会が「いつも(平常時)」と「もしも(災害時)」の垣根を越えてどんな状況でも役に立つような商品・サービスを表彰するもので、2021年より開催され今回が3回目となります。アイデア部門では、プロダクト・サービス・ファシリティとして、社会にいまだ存在しないもの、あるいは募集締切日時点において利用・購入できないもので、フェーズフリーな特性を備えているものを対象として、フェーズフリーの性質に加えて、課題への着眼点、課題解決の方法、新規性、独創性が審査され、最終審査を通過したものに賞が授与されます。オーディエンス賞は、審査により選出されたノミネート対象の中から、事前に登録されたオーディエンスの方々より、投票数により多くの支持を受けて決定した賞となります。
佐藤審査委員のコメント
冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの白物家電の特徴を上手くフェーズフリーに結び付けた素晴らしいアイデア。常に私達の身近にあり、暮らしに接しているこれらの家電は、日常の利用者個々人あるいはその家庭の特徴つまり生活習慣をよく把握してくれている。つまり、日常時の状態がわかっているということは、それとは違う非日常の状況がわかるということである。いつもと違う利用者の状況を感知し知らせてくれ、その延長線上にいつもと違う周辺の環境を教えてくれる。この様なありとあらゆる家電に実装できる本アイデアにより、私たちの暮らしはよりいっそうフェーズフリーになっていくのであろう。

(左から取出新吾総合防災情報センター長補佐、シャープ株式会社 佐藤浩司氏、佐藤審査委員)

受賞コメント(総合防災情報センター 取出 新吾センター長補佐)
本研究は、2021年に官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)の企業版防災情報サービスプラットフォームの開発の調査事業「データマートの理想モデルの提案」でシャープ社にヒアリング協力を受けて頂いたところから始まり、2023年2月にはつくば市で実証実験を実施し、研究を継続しています。9月にはSIP第3期スマート防災ネットワークの構築のサブ課題A「災害情報の広域かつ瞬時把握・共有」として採択されました。本研究をさらに加速させ、社会実装していくに当たり、今回の受賞は関係各位への大きな励みになります。
関連リンク
本研究の一部は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「スマート防災ネットワークの構築」によって実施されました。