受賞一覧
2025年度寒地技術賞 計画部門 ポスター賞を受賞しました
雪氷防災研究センターの荒川逸人特別研究員、根本征樹副センター長、山口悟上席研究員、中村一樹センター長が2025年度寒地技術賞計画部門ポスター賞を受賞しましたのでお知らせいたします。
授賞式は11月19日に札幌コンベンションセンターで開催された第41回寒地技術シンポジウムで行われました。
受賞題目
対象論文:雪氷災害タイムラインのための支援資料の作成
受賞者:荒川逸人、根本征樹、山口悟、中村一樹
受賞理由
本研究は、自治体が雪氷災害に備えるためのタイムライン作成を支援する 実務的資料を体系的に整理した点が高く評価された。特に、吹雪や立ち往生 に至るまでの気象・社会条件を「イベントツリー」として構造化し、さらに具体的な「吹雪・立ち往生シナリオ」として提示したこと は、現場担当者が 災害発生プロセスの共有を円滑にする有用な成果と言える。また、防災科研の予測情報を活用し、行動ステージ移行の判断を支援する枠組みを示した点も実務的価値が高く、雪氷災害対応力の向上に寄与する取り組みとして高く評価されたものである。
受賞コメント
雪氷防災研究センターのプロジェクトの一環で、雪氷災害対応の標準化研究があり、そのプロダクトとして雪氷分野における災害タイムライン作成がある。 他の災害と違うのは、はっきりとした発災タイミングがないこと、 すなわちゼロアワーの設定が難しく、研究の方向性が定まらずにいた。それでも、センターで培ってきたステークスホルダーとの良好な関係性があったおかげで、とある自治体での暴風雪タイムライン策定に参画することとなり、雪氷災害タイムラインの策定に関する方向性を見出すことができるようになったというのが研究発表の内容である。やっとスタートできたと思ったところで受賞となったのは驚き以外ないのであるが、研究の方向性が認められたと考えることとし、プロジェクトの最終成果にむけて取り組んでいきたいと考えている。
