受賞一覧
令和8年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました
地震津波火山観測研究センターの久保久彦主任研究員が令和8年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰を受けました。
本表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とし、文部科学大臣が毎年行っているものです。
このうち若手科学者賞は萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満(出産・育児により研究に専念できない期間があった場合は、42歳未満)の若手研究者に授与されるものです。
表彰式は2026年4月15日に、文部科学省講堂で行われました。
受賞業績: 地震破壊過程解明と地震動予測高度化に向けた観測地震動研究
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久保久彦 主任研究員 巨大地変災害研究領域 地震津波火山観測研究センター/地震津波複合災害研究部門
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将来の発生が懸念される大地震に対する防災・減災をソフト面から推進するには、これまでに蓄積された観測地震動データに基づく、大地震の破壊様相の正確な把握、地震による強い揺れ(強震動)の特性の理解、地震による揺れの予測技術の向上が不可欠である。
久保久彦氏は、観測地震データ解析を通して、多くの大地震の断層破壊過程の詳細を解明し、強震動の成因や地震動予測に関する研究を進めてきた。さらに地球物理データの偏在性を踏まえ、機械学習と物理モデルを組み合わせたハイブリッド地震動予測手法を提案した。大地震後に多発する余震による揺れハザードを、限られた観測データから評価するスキームも開発した。
本研究成果は、機械学習等を活用した地震動予測技術の高度化や地震直後の適切かつ迅速な余震リスク評価の実現等を通じて、大地震の防災・減災に資すると期待される。
受賞コメント
このたびは、文部科学大臣賞という大変光栄な賞をいただき、嬉しく思っております。恩師をはじめとして神戸大学・京都大学でお世話になった皆さま、防災科学技術研究所で日々支えてくださっている上司の方々や同僚の皆さま、そしてこれまで一緒に議論してくださった多くの方々に、心より感謝いたします。さらに、各種の観測網やデータ流通を支えてこられた皆さま、そして地震学の発展を築いてこられた先達の方々と、今まさにその発展を担っておられる皆さまにも、心より敬意を表します。最後に、日々の生活を支えてくれている家族に感謝します。この受賞を励みに、これからも研究開発に取り組んでいきたいと思います。
