報道発表
国立国会図書館と防災科学技術研究所 連携協力に関する協定を締結
報道発表資料
平成30年9月3日
国立国会図書館
国立研究開発法人防災科学技術研究所
平成30年8月31日、国立国会図書館(東京都千代田区)と国立研究開発法人防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は、9月1日の「防災の日」に先立ち、連携協力に関する協定を締結しました。
- 両機関は、これまでも国立国会図書館東日本大震災アーカイブプロジェクトにおいて連携するとともに、同プロジェクトで収集した記録等の活用方法の検討において協力してきました。両機関は、これまで以上に密接に協力するため、連携協力に関する協定を締結することになりました。
- 両機関が保有する資料やデータを相互に活用して、防災に関するデジタルアーカイブシステムの構築を進め、発展させるとともに、両機関でさまざまな防災教育・研究活動を支援していきます。こうした連携協力により、広く国民の防災・減災対策に寄与することを目指します。
- 協定締結後の連携協力の第1弾として
-
協定締結後の連携協力の第1弾として、「防災推進国民大会2018」の国立国会図書館セッション 「震災記録のポータルサイト~使ってみよう東日本大震災アーカイブ~」(平成30年10月14日(日))において、防災科学技術研究所からも事例紹介を行い、双方の担当者を含めたトークセッションを行う予定です。
国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(愛称:ひなぎく)は、東日本大震災に関連する音声・動画、写真、ウェブ情報等を包括的に検索できるポータルサイトです。「震災に関するあらゆる記録・教訓を、次の世代へ」をコンセプトに、平成25年3月7日から運用しています。現在、国内外の47のアーカイブと連携し、約380万件のデータが検索できます(図 1)。
今回の連携協力協定の締結により、これまで以上に協力を深め、互いのコンテンツを活用した防災教育等に関するイベントの企画・実施をはじめとする災害・防災に関する情報の活用につなげます。これにより、広く国民の防災・減災対策に役立つことが見込まれます。
国立研究開発法人防災科学技術研究所は、これまでも東日本大震災被災地域の津波の碑のコンテンツをはじめとする災害情報を国立国会図書館のひなぎくに提供してきました。この度、国立国会図書館と連携協力協定を締結することで、災害情報の提供のみならず、収集された災害情報を利活用し、地域の災害の危険性を歴史的、空間的に把握し、類似市区町村の災害履歴や防災の取組を参考にし、自らの地域の防災の参考にすることができる地域防災 Web(https://trial.all-bosai.jp/allbosaiweb/)をさらに充実させ、地域防災対策の促進を図っていきたいと考えています(図 2)。

※防災科学技術研究所自然災害情報室蔵書目録とは、平成27年4月から連携しています。
