報道発表
防災力向上のための有効的な蛇籠の利活用に関するワークショップ -蛇籠の現状と未来の活用に向けて-
平成31年2月15日
国立研究開発法人防災科学技術研究所
プレス発表資料
国立研究開発法人 防災科学技術研究所(理事長:林春男)、日本じゃかご協会 (会長: 栗原 裕之 は、「防災力向上のための有効的な蛇籠の利活用に関するワークショップ 蛇籠の現状と未来の活用に向けて 」を下記の通り開催します。
本ワークショップでは、2015年ネパール・ゴルカ地震による被害調査後、平成27年度から平成 30 年度にかけて実施した調査・研究成果を報告します。また、蛇籠の利活用に関し、国内外の事情やプロジェクト報告に基づき議論し、蛇籠の現状を踏まえた今後の展望・未来志向の活用の可能性について、様々な方々による意見の集約と情報を共有いたします。
蛇籠は、単純構造ゆえのローテクで地味な存在ですが、歴史も古く様々な場所と用途で使われています。本ワークショップを切っ掛けに、ローテクを科学することで、防災力強化のための有効的な利活用に焦点を当てた議論を皆様としたいと考えていますので、ご参加をお待ちしております。
- 1.名称
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防災力向上のための有効的な蛇籠の利活用に関するワークショップ
—蛇籠の現状と未来の活用に向けて— - 2.日時
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平成31年3月18日(月)13:00~16:30
- 3.会場
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国立研究開発法人防災科学技術研究所 東京会議室マークライト虎ノ門6階602室(東京都港区港区西新橋2丁目3番1号)
- 4.対象
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蛇籠構造物や地盤・構造物の設計・施工に関わる技術者・研究者
- 5.本件配布先
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文部科学記者会、科学記者会、筑波研究学園都市記者会
プログラム
防災力向上のための有効的な蛇籠の利活用に関するワークショップ
—蛇籠の現状と未来の活用に向けて—
- 1 開催趣旨
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蛇籠の歴史は非常に古く、中詰土と金網で構成される簡単な構造であるため、施工が容易で日本国内のみならず、南アジア、東南アジアをはじめとして海外で様々な用途に用いられています。過去の震災から、蛇籠は地震時に変形はするが崩壊には至らないといった防災性に優れた特徴も持ち、粘り強い構造を実現できることがわかっています。一方、世界的に見ても、蛇籠に関する体系的な研究は見当たらないことから、既存の設計指針の援用による設計・施工レベルにとどまっているのが現状です。
このような課題を克服するため、本ワークショップでは、防災力向上のための有効的な蛇籠の利活用について議論を行い、多くの関係者の皆様との情報共有とともに、粘り強い防災技術としての蛇籠の理解の深化や普及を促すことを目的とします。
- 2 開催日時
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平成31年3月18日(月)13:00~16:30
- 3 会場・定員
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国立研究開発法人防災科学技術研究所 東京会議室
マークライト虎ノ門6階 602 室(東京都港区港区西新橋2丁目3番1号)
定員50名(参加無料) - 4 主催
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国立研究開発法人防災科学技術研究所・日本じゃかご協会
- 5 対象
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蛇籠構造物や地盤・構造物の設計・施工に関わる技術者・研究者国・自治体の施設管理者、設計会社およびメーカーの技術者等
- 6 プログラム(発表者や内容は今後変わる可能性があります)
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13:00~ 開会挨拶(防災科学技術研究所 地震減災実験研究部門長 梶原浩一)
13:05~ 研究プロジェクトの概要と趣旨説明
13:10~ 国内における蛇籠利活用の現状と課題(日本じゃかご協会 会長 栗原裕之)
13:30~ 国内における施工事例(日本じゃかご協会 理事 中村有志)
13:50~ 海外における蛇籠利活用の取り組み(毛利建築設計事務所 上席研究員 今井 弘)
14:10~ JICA 草の根事業の紹介1 プロジェクトの概要(高知大学防災推進センター 教授 原 忠)
14:30~ JICA 草の根事業の紹介 2 試験施工による現地技術者指導(大旺新洋 部長 下村昭司)
≪休憩(15分)≫
15:00~ 中詰め材・蛇籠の変形メカニズム(佐賀大学理工学部 准教授 末次大輔)
15:20~ 蛇籠擁壁の耐震性検討(防災科学技術研究所地震減災実験研究部門 主幹研究員 中澤博志)
15:40~ 設計上の課題と留意点
①安定計算(エイト日本技術開発 プロジェクトリーダー 栗林健太郎)
②数値解析(CPC 全社耐震設計統括 西 剛整)
16:10~ 意見交換・総括
16:30 閉会※本ワークショップの一部は(公財)セコム科学技術振興財団「学術集会および科技振興事業助成」を受けて実施いたします。
参加登録
参加を希望される方は、平成31年3月11日(月)までにメール、またはご参加登録用紙への記入をお願い致します。
- 申込先
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MAIL
Subject に【蛇籠 WS 申し込み】を明記
gabion[AT]bosai.go.jp ※[AT]を@に変換してください
(蛇籠の利活用 WS 担当者宛)
FAX
029-863-7825
- 内容に関するお問い合わせ
-
国立研究開発法人防災科学技術研究所 地震減災実験研究部門
029-863-7308(中澤 宛)
受付場所のご案内
「会場へのアクセス」ご参照の上、国立研究開発法人防災科学技術研究所東京会議室(マークライト虎ノ門6階 602 室,会場までのアクセス参考)まで直接お越しください。
会場へのアクセス
マークライト虎ノ門6階602室東京都港区西新橋2丁目3番1号

- 都営地下鉄三田線「内幸町」駅・・・徒歩5分
- JR山手線・京浜東北線・東海道本線「新橋」駅・・・徒歩8分
- 東京メトロ千代田線・丸ノ内線、日比谷線「霞ヶ関」駅・・・徒歩7分
- 東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅・・・徒歩5分
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