報道発表
国立研究開発法人 防災科学技術研究所、倶知安町、ニセコ町は「雪崩事故防止等の雪氷災害防止に向けての連携協力に関する協定」を締結します
平成31 年3 月15 日
国立研究開発法人 防災科学技術研究所
北海道 倶知安町
北海道 ニセコ町
ニュースリリース
国立研究開発法人 防災科学技術研究所(林春男理事長)、倶知安町(文字一志町長)及びニセコ町(片山健也町長)は、ニセコエリアにおける雪崩事故などの雪氷災害の防止に向けた取り組みを強化するため、平成31年3月22日「雪崩事故防止等の雪氷災害防止に向けての連携協力に関する協定」を下記のとおり締結します。
ニセコエリアは道内有数の豪雪地帯であり、ニセコアンヌプリを中心に複数のスキー場が開設されています。また、その周辺は国定公園となっており、多くの観光客が冬山を利用しています。過去には雪崩事故により多くの尊い命が失われており、地域ではスキーヤーやスノーボーダーが雪崩事故にあわないよう「ニセコルール」を制定し、滑る自由を認めながら安全に配慮した取り組みを行ってきています。
このたび、防災科学技術研究所と倶知安町、ニセコ町は、雪崩事故防止の取り組みを向上させるため、3者による連携を強化していくことといたしました。つきましては、本締結式を是非ともご取材いただきたく、ここにご案内いたします。
記
協定式
- 日時
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平成31年3月22日(金) 午後5時から
- 場所
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ロッジモイワ834(ニセコモイワスキー場隣接)
(北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ448) - 参加者
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防災科学技術研究所理事長、倶知安町長、ニセコ町長
- お問い合わせ先
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国立研究開発法人 防災科学技術研究所 企画部広報課(担当:菊地)
℡ 029-863-7784
倶知安町 観光課(担当:福家)
℡ 0136-23-3388
ニセコ町 商工観光課(担当:前原)
℡ 0136-44-2121
案内図
場所:ロッジモイワ834(ニセコモイワスキー場隣接)
(北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ448)

倶知安町、ニセコ町、防災科学技術研究所について
倶知安町
http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/
国内の他のキリゾトに先駆けて「キの町宣言をした倶知安町は「東洋のサンモリッツ」とも呼ばれるスキーの聖地です。極上の雪を求め多くの人たちが、ニセコ連山の主峰・ニセコアンヌプリの麓、「HIRAFU(ヒラフ)」と呼ばれる地域を訪れます。
倶知安には他にも、ラフティングやカヌー、ゴルフや登山などのアウトドアスポーツを楽しむ事ができ、清流尻別川や秀峰羊蹄山を望む景色は、四季折々の美しさを醸し出します。
ニセコ町
https://www.town.niseko.lg.jp/
後志管内のほぼ中央に位置、東に蝦夷富士の愛称で親しまれる羊蹄山を、北にニセコアンヌプリを望みます。基幹産業は、農業と観光業でホテルやペンションなどの宿泊施設も充実。農業では、馬鈴薯、メロン、アスパラの質・味ともに高い水準を誇り、全国的に評価されています。
観光客が多く訪れることでも知られ、夏季は体験型アウトドアスポーツ、冬季は世界に誇る雪質の大規模スキー場でウィンタースポーツが盛んに行われています。
防災科学技術研究所
http://www.bosai.go.jp/
国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)は、防災科学技術に関する基礎研究及び基盤的研究開発、それらに係る成果の普及及び活用の促進等の業務を総合的に行い、防災科学技術の水準の向上を図り、成果の防災対策の反映を図るとにより、災害から人命を守り、災害の教訓を活かして発展を続ける災害に強い社会の実現を目指すこと」を目標としています。
我が国は数多くの自然災害を経験しているなど、自然災害から国民の生命・財産を守ることは重要な課題です。このため、防災科研においては「地震災害の軽減に資するための総合的な研究開発」及び「火山災害、気象災害、土砂災害等の防災上の社会的・政策的課題に関する総合的な研究開発」に特に重点を置いて業務を進めています。
雪氷防災研究センター
我が国の面積の半分以上は豪雪地域に属し、さまざまな雪氷災害に直面する厳しい冬の生活を強いられています。一方、あまり雪の降らない地域では少量の降積雪が生活や生産活動に混乱をもたらします。近年では車への依存や高齢化などの社会変化、あるいは地球規模の気候変動などにより、雪氷災害の様相も変わりつつあります。全国の雪氷災害犠牲者は毎年百数十名にのぼり、局地的に集中する豪雪や湿雪による被害も目立ちます。
このような被害を軽減するため、防災科学技術研究所雪氷防災研究センターでは、降積雪に関する基礎的な研究や雪崩、吹雪、着雪氷などの雪氷災害の危険度把握とその面的予測に関する研究を行っています。
倶知安町、ニセコ町での防災科研の取り組み
- 気象観測の実施
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雪崩予測に関係する気象条件をリアルタイムで把握するための気象観測網の設置を進めています。
- 国際雪・雪崩シンポジムの開催
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外国の研究者を多数招き、⽇本、スイス、フランスの雪崩予測の
現状を⼀般の⽅に紹介しています。