報道発表

日本初の確率論的津波ハザード情報を提供
津波ハザードステーション (J-THIS、呼称:ジェイディス)の運用開始

令和2年2月21日
国立研究開発法人 防災科学技術研究所

プレス発表資料

1. 内容
2. 本件配布先
3. URL

ポイント

1. はじめに

2. 背景

3. 津波ハザードステーション(J-THIS)の表示例

(1)南海トラフ地震に対する30年超過確率分布図の表示例
図1 南海トラフ沿いで発生する大地震によって 、 今後30年以内に5m以上の津波が海岸に来襲する確率を示した超過確率分布図 。3m以上の津波が来襲する確率、5m以上の津波が来襲する確率、および10m以上の津波が来襲する確率を選択し 、地理院地図に重ねて表示することができる。この地図を見ることで、 南海トラフに面した太平洋沿岸地域のどこの海岸が他に比べて相対的に津波に襲われる可能性が高いか低いかを知ることができる。
図2 図1で示された地図を拡大し、地理院地図に重ねて表示することができる(図は高知県高知市桂浜付近)。50mメッシュごとに南海トラフ地震に対する超過確率が表示される。
(2)ハザードカーブの表示例
図3 50mメッシュごとに、来襲する津波高さ(最大水位上昇量)と南海トラフ地震に対する超過確率の関係(ハザードカーブ)を表示することができる(図は高知県高知市桂浜付近のハザードカーブ)。また、グラフ上にマウスカーソルを合わせると、その最大水位上昇量(図では5m)に対応した、南海トラフ地震に対する超過確率を表示することができる。
(3)波源断層モデルの表示例
図4 津波評価で設定した波源断層モデルについて、震源域の位置などを指定すると、その断層パラメータを閲覧できる。また、指定した波源断層モデル図と、その波源断層モデルを用いて計算された海岸に来襲する津波高さ(最大水位上昇量)を地理院地図に重ねて表示することができる。
(4)最大水位上昇量の表示例
図5 波源断層モデルを指定すると、南海トラフ海域に面する海岸(50mメッシュ)に設定した地点で計算された最大水位上昇量を地理院地図に重ねて表示することができる(図は高知県高知市桂浜付近)。
(5)海底地形図の表示例
図6 津波の計算に用いた海底地形図を地理院地図に重ねて表示することができる(図は1350mメッシュの海底地形図)。また、海底地形図を南海トラフ地震に対する30 年超過確率分布図や最大水位上昇量分布図に重ねて表示することも可能であり、海岸に来襲する津波高さ(最大水位上昇量)と海岸付近における海底地形の特徴を比較することができる。

補足説明資料

*1 確率論的津波ハザード情報
*2 J-THIS(ジェイディス)
*3 超過確率
*4 最大水位上昇量
*5 ハザードカーブ
*6 波源断層モデル
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