報道発表
長周期地震動に関する情報へ活用する観測点の追加について
2025年11月14日
気象庁
国立研究開発法人防災科学技術研究所
気象庁は、令和7年11月20日より、長周期地震動に関する情報の発表に用いる長周期地震動観測点として新たに国立研究開発法人防災科学技術研究所の31点を追加し、長周期地震動に関する情報のより一層の充実を図ります。
気象庁は、高層ビル等における地震後の防災対応等の支援を図るため、地震が発生した時に長周期地震動に関する観測情報を発表するほか、国立研究開発法人防災科学技術研究所(以下、防災科研)が開発した長周期地震動の即時予測手法を用いて、緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級を追加して情報発表しております。
このたび、防災科研の地震計で計算される長周期地震動階級データが気象庁に配信され、活用可能となったことから、気象庁では、令和7年11月20日(木)12時より、防災科研の31観測点(別紙参照)について、気象庁以外の機関の観測点としては初めて長周期地震動に関する観測情報の対象に追加します。あわせて、緊急地震速報における長周期地震動の予測地点にも、これらの観測点を追加します。
これにより、長周期地震動に関する情報のより一層の充実を図ります。
気象庁と防災科研は今後も、長周期地震動に関する情報の充実と精度向上に取り組んで参ります。
長周期地震動に関する情報に追加する観測点
- 埼玉県南部(6点)
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春日部市粕壁、 川越市新宿町、飯能市征矢町、所沢市北有楽町、さいたま大宮区天沼町、川口市中青木分室
- 千葉県北西部(6点)
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成田市中台、千葉美浜区稲毛海岸、千葉若葉区野呂町、市原市姉崎、市川市大町、市川市本行徳
- 東京都23区(2点)
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東京江東区越中島、東京新宿区上落合
- 神奈川県東部(7点)
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川崎川崎区宮前町、横浜旭区大池町、鎌倉市御成町、 横須賀市坂本町、三浦市三崎町、藤沢市朝日町、平塚市浅間町
- 愛知県西部(6点)
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豊田市藤岡飯田町、豊田市小坂町、安城市和泉町、名古屋市緑区有松町、知多市緑町、愛知美浜町河和
- 大阪府北部(4点)
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能勢町森上、高槻市立第2中学校、豊中市曽根南町、大阪東淀川区柴島
- 計31点
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長周期地震動に関する観測情報における充実の事例
令和6年能登半島地震における2024年01月01日16時10分の地震(M7.6)の例
- 【現状】
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- 大阪府北部について、気象庁の観測点のデータを活用して長周期地震動階級1として情報発表。
- 【改善】
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- 防災科学技術研究所の観測点(★)の観測データを用いることで、大阪府北部について、長周期地震動階級2として発表が可能となる。
- 新たな観測点を活用することでこれまで以上に長周期地震動による揺れの状況を詳細に反映した情報を発表。
