お知らせ
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
課題「スマート防災ネットワークの構築」公募結果について
国立研究開発法人防災科学技術研究所(理事長:寶 馨)が研究推進法人を務める、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)課題「スマート防災ネットワークの構築」を推進する研究開発責任者候補等を決定しました。
本課題では、現実空間とサイバー空間を高度に融合させ、先端ICT、AI等を活用した「災害対応を支える情報収集・把握のさらなる高度化」と「情報分析結果に基づいた個人・自治体・企業による災害への対応力の強化」に取り組み、スマート防災ネットワークの構築に資する新技術の研究開発を行い、実用化を目指します。
今般、5つのサブ課題を設定し、研究開発責任者等の公募を行ったところ、13件の応募があり、公募審査委員会において審査を実施し、その結果について、プログラムディレクター(楠 浩一 東京大学地震研究所教授)および内閣府の了承を経て、研究開発責任者候補等を決定しました。
1.研究責任者決定の経緯
国立研究開発法人防災科学技術研究所(理事長:寶 馨、以下「防災科研」という。)が研究推進法人を務める、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の課題の一つ「スマート防災ネットワークの構築」(以下「本課題」という。)について、5つのサブ課題の研究開発責任者候補等を決定しました。
SIPは、総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。国民にとって真に必要な社会的課題や、日本経済再生に寄与できるような世界を先導する課題に取り組むものです。2023年度からは第3期として本課題を含む14課題に取り組み、各課題を強力にリードするプログラムディレクター(PD)を中心に産学官連携を図り、基礎研究から実用化・事業化、すなわち出口までを見据えて一気通貫で研究開発を推進します。
本課題では、現実空間とサイバー空間を高度に融合させ、先端ICT、AI等を活用した「災害対応を支える情報収集・把握のさらなる高度化」と「情報分析結果に基づいた個人・自治体・企業による災害への対応力の強化」に取り組み、スマート防災ネットワークの構築に資する新技術の研究開発を行い、実用化を目指します。具体的には、A.災害情報の広域かつ瞬時把握・共有、B.リスク情報による防災行動の促進、C.災害実動機関における組織横断の情報共有・活用、D.流域内の貯留機能を最大限活用した被害軽減の実現、E.防災デジタルツインの構築の5つのサブ課題(各サブ課題は複数の研究開発テーマから構成。)を設定し、研究開発責任者が中心となって研究開発を行い、社会実装に取り組みます。
2023年4月3日から、この5つのサブ課題について、包括的に研究開発を推進する研究開発責任者、研究開発テーマの研究開発を推進する研究開発責任者等の公募を行ったところ、計13件の応募がありました。募集締め切り後、公募審査委員会において書類審査と面接審査を実施し、その結果について、楠 浩一PDおよび内閣府の了承を経て、研究開発責任者候補等を決定しました。
【参考】
- 内閣府SIPに関するホームページ
- 防災科研(管理法人)公募情報に関するホームページ
2.サブ課題および研究開発テーマの研究開発責任者候補等
サブ課題A
- 採択課題
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災害情報の広域かつ瞬時把握・共有
- 研究開発責任者候補
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田口 仁
(国立研究開発法人防災科学技術研究所 防災情報研究部門 副部門長) - 採択課題
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研究開発テーマA-3(※)
地上・構造物センシングデータ及び気象データ等の収集・統合技術 - 主たる共同研究者候補
-
岡田 慧
(国立大学法人東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授)※個別提案のため、共同研究開発機関の一つとして研究開発責任者の下で研究開発を行います。
サブ課題B
- 採択課題
-
リスク情報による防災行動の促進
- 研究開発責任者候補
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山田 朋人
(国立大学法人北海道大学 大学院工学研究院 教授)
サブ課題C
- 採択課題
-
災害実動機関における組織横断の情報共有・活用
- 研究開発責任者候補
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伊勢 正
(国立研究開発法人防災科学技術研究所 防災情報研究部門(兼)総合防災情報センター 主任専門研究員)
サブ課題D
- 採択課題
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流域内の貯留機能を最大限活用した被害軽減の実現
- 研究開発責任者候補
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角 哲也
(国立大学法人京都大学 防災研究所 教授)
サブ課題E
- 採択課題
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防災デジタルツインの構築
研究開発テーマE-1
防災デジタルツイン技術 - 研究開発責任者候補
-
大石 哲
(国立大学法人神戸大学 都市安全研究センター 教授)
越村 俊一
(国立大学法人東北大学 災害科学国際研究所 教授)