報道発表
地震リスクについて学べるデジタルコンテンツを本日公開
~「地震こわれる診断VR」「マンション管理組合向け地震リスク相談室」~
2023年9月29日
国立研究開発法人防災科学技術研究所
国立研究開発法人防災科学技術研究所(理事長:寶 馨) は、一般社団法人日本損害保険協会(会長:新納 啓介) と協同し、スマートフォンやタブレットなどで手軽に地震リスクについて学べるデジタルコンテンツ「地震こわれる診断VR」および「マンション管理組合向け地震リスク相談室」を、9月29日から公開しました。
国立研究開発法人防災科学技術研究所(以下「防災科研」という。)は、兵庫耐震工学研究センターの実大三次元震動破壊実験施設「E-ディフェンス」を用いて実施された実大建物の加振実験の計測データを一般社団法人日本損害保険協会に提供します。同協会ではこのデータをもとに地震時の建物代表階における部屋の中の様子をVR(バーチャル・リアリティ)動画として可視化するとともに、さまざまな家財の被害を想定するための情報を提供し、地震リスクをリアルに学べるデジタルコンテンツとして配信します。
防災科研では、国民一人ひとりの災害に対する理解と備えの促進に向け、引き続き研究成果を多様な形で防災の取り組みにつなげていきます。
デジタルコンテンツの内容
「地震こわれる診断VR」は、居住階(1階、5階、10階)と震度(5強、6弱、6強)を選択すると、部屋の中の揺れや家財の被害状況のシミュレーションをVR動画でリアルに体感できるコンテンツです。シミュレーションは、防災科研の兵庫耐震工学研究センターの実大三次元震動破壊実験施設「E-ディフェンス」を用いた実験データに基づき算出されています。
「マンション管理組合向け地震リスク相談室」は、選択したマンションの耐震基準と免震構造に応じて、震度7規模の地震が発生した場合のマンションを取り巻くさまざまなリスクを確認できるコンテンツです。マンション構造による被害リスクのほか、管理組合でのトラブルなどのリスクについても確認できます。
これらのコンテンツは、一般社団法人日本損害保険協会の地震保険紹介ページ「気になる!?地震体験コーナー」からもアクセスできます。
※本コンテンツは研究成果に基づくシミュレーションです。必ずしも本コンテンツどおりの被害が発生するものではありません。
- ●「地震こわれる診断VR」
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- ●「マンション管理組合向け地震リスク相談室」
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