国家レジリエンス研究推進センター

新技術の研究開発と社会実装を通して 「国家レジリエンスの強化」に貢献

センターメンバーの集合写真

大規模な地震や火山災害、気候変動により激甚化する風水害から、国家全体の被害を最小化するためには、政府と市町村の対応力を今以上に強化し、国民一人ひとりの命を守る確実な避難、広域経済活動の早期復旧を実現していかなければなりません。
当センターでは、衛星やAI、ビッグデータなどを活用した国家のレジリエンス強化に資する新技術の研究開発を行い、その成果を府省庁や市町村で最大限に活かすべく活動しています。多くの関係機関と密な連携を取りながら、研究成果の最大化を図っていきます。

SIP第2期課題「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」

各研究開発項目の相関図

  
内閣府が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期の課題の1つが「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」です。防災科研はⅠ Ⅱ Ⅲ Ⅴ Ⅶの5つの研究開発項目に参画しています。

防災科研が取り組む主な研究開発

  • (Ⅰ)避難・緊急活動支援

    現実世界の動態データをサイバースペースで集約し、災害動態を解析することにより、プロアクティブな意思決定支援情報を提供して、政府の最適な災害対応に役立てます。府省庁・関係機関のシステムと有機的に連動する統合システムを開発します。

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    避難・緊急活動支援統合システムの利用イメージ
  • (Ⅱ)被災状況解析・予測

    災害発生エリアを即座に推定し、さまざまな衛星などのリモートセンシング技術を活用して観測を行います。観測データを解析して速やかに共有することで、災害対応に効果的に活用されることを目指しています。

    衛星データを活用した被災状況解析・共有システムの開発
  • (Ⅴ)線状降水帯対策

    線状降水帯は、積乱雲が同じ場所で発生を繰り返すことで、数時間以上の集中豪雨をもたらす現象です。この積乱雲の発生に必要な水蒸気を捉える観測技術と、過去の雨量と災害を結びつけたデータベースを構築して、線状降水帯を早期に予測する技術の開発に取り組んでいます。

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    水蒸気観測による早期予測の高精度化

それぞれの研究を円滑に連携させ 基礎研究から社会実装までを目指す

センター長 岩波 越

各研究開発項目は研究統括を中心に他機関と協力して進められます。当センターの役割は研究開発項目間の密な連携を円滑に行い、効果を最大化することです。SIP「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」の特徴の一つは、基礎研究から社会実装までを一貫して行うことにあります。災害時における確実な避難や緊急活動のための意思決定を支援する情報を、必要とする所へきちんと伝えていくこと。これにより、国全体が国難規模の災害を乗り越える力を持つことにつなげたいと考えています。

センター長 岩波 越の写真

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